ポストプロダクション
編集
クランクアップ後、画と音の素材が一本化されたら監督、記録、プロデューサーを交えての編集作業が開始される。
ラッシュを見て修正点を見つけ出し編集直しを行い、次のラッシュに臨む。この作業を数回繰り返し編集を固めていく。
セミオールラッシュ
オールラッシュの一つ前のラッシュで、編集が固まりつつある状態になっている。音楽の打ち合わせなどをし、その結果を編集に生かす事もある。
オールラッシュ(ピクチャーロック)
オフライン編集が完成した状態で次の段階(整音、効果、音楽、VFX)に進むために、これ以降は基本的に画の編集(尺)を変更することはしない。
監督ラッシュ
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編集直し
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編集ラッシュ
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編集直し
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セミオールラッシュ
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編集直し
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オールラッシュ
VFXカット
VFXは作成中の仮の段階でも、早めにオフライン用のデータを作成してもらい、編集ラッシュに入れ込み尺の見当を付ける。 編集部は必要な部分をラボへ伝え、ラボはVFX作業に適したファイルをVFX担当者に渡す。 きっかけは使用箇所より長めに出すこともあるが、データが重くなるため、前後数秒のクッションをつけた状態で出す。
きっかけ出し(編集部)
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素材データ出し(ラボ)
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オフライン用データ作成(VFX)
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ラッシュに入れ込む(編集部)
ワークデータ出し
オールラッシュ後に各パートに作業用のデータ出しを行う。 この場合のデータとは、オフライン上での画や音に編集データ(カットナンバー、編集点等)が反映されたものである。 このデータをもとに本編集やダビングに向けての作業が進められていく。 AAF、EDL、XML、OMFなど様々なデータ形式があり、 各パートの使用する機材により必要とされるデータが異なるので事前に確認をしておく。 この編集情報が含まれたデータと共に、作業のガイドとなるタイムコード入りのQT(クイックタイムムービー)を作成して渡す。 作品によってはロール分けをしてからデータ出しをする。
ロール割り
巻割りともいう。フィルム原板作成時には運搬や映写機の都合上、1ロール2000フィート(22分13秒08コマ)以下のロールに分割しなくてはならなかったが、 DCP作品は必須作業ではない。 ロール割りせずに1ロールで作業が進められる場合もある。尺も2000フィート以下という制限は無く、作業のしやすい箇所で割られる。ダビング作業に関わってくるので録音部と相談の上決定する。 いずれの場合もロール分けした場合は巻別尺数表を作成して各パートへ渡す。
ロールを割る場合の注意点
① 内容の区切りの良い箇所
② 音楽や効果音、セリフをまたがない箇所
③ ロール頭すぐにセリフや大きな音が出てこない箇所
本編集用データ
- オフラインガイドQT TC(タイムコード)入り
- AAF、EDL、XML など
本編集ではラボに保管されているマスターデータでオフライン編集を再現するコンフォーム 作業が行われ、その後オフラインで処理しきれなかったエフェクト、バレ消し等の作業を行う。 更に完成したVFXカットを入れ込み、色や明るさを調整するカラーグレーディングの作業に入る。 グレーディング後、劇中タイトルやエンドタイトルを入れ込んで画の完成となる。
※VFXはギリギリまでの作業が見込まれるのでダビング終了後まで差し替えが繰り返される場合がある
コンフォーム
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合成入れ
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カラーグレーディング
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タイトル入れ
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映像マスター完成
録音部、効果部、音楽用データ
- オフラインガイドQT TC入り
- AAFまたはOMF
編集部から出したガイド用の映像をもとにセリフ、効果音、音楽が作成されダビングで一つの音声マスターデータが完成する。
セリフ、効果音、音楽
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プリミックス
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ダビング
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音声マスター完成
原版完成
ラボなどで画のマスターデータと音のマスターデータを一つのまとめDCP(Digital Cinema Package)が作成される。 DCPとは映画館に配布される上映ファイルのことである。